ケアでひろがる、ケアでつながる 支えあいの情報モール HELP ON HELP

長さ8メートル、ゴムの直系1.5㎝程度のチューブの輪っかを使った遊びをご紹介します。
集団で遊ぶとき、障害のある子もない子も「集まって輪になってください」と言っても、なかなか言語で伝わらないものです。でも音楽がなり始めて、そこに大きな輪っかがあって、スタッフさんがその輪っかを持っていると自然と人間が集ってくるという人間の心理や習性のようなものを活かして、自然に集団を輪にする魔法の道具です。

このゴムバンドは、手と手を繋ぐのが苦手(感覚過敏)な子ども、みんなと速度を合わせるのが苦手なこども、言葉の理解がしにくい子ども、など色んな人の苦手を補います。
ゴムバンドを音楽に合わせて横にイチニ、イチニと動かすと、それをつかんだ自分の手も同じ動きになります。みんなの振動が自分の手にも伝わってきて、一体感を感じられる素敵な道具です。一度お試しください。

 

[執筆者]
たんぽぽの家アートセンターHANA スタッフ 浦真由美

[プロフィール]
ヘルパーと相談員、児童デイスタッフと三足のワラジを履いて毎日楽しくケアの仕事をしています。モンゴルやアフリカの福祉施設で働いたこともあり日本の文化・価値観にとらわれ過ぎずにケアできることが自分の取柄。