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学校や団体、グループの要望に応じて、ワークショップ形式の研修プログラムを提供します

イベント内容

2016年より施行された障害者差別解消法により、障害者への「合理的な配慮」が求められるようになりました。合理的配慮とは、障害をもつ人々が教育や就業、その他社会生活に平等に参加できるために、それぞれの障害特性や困りごとに合わせておこなわれる配慮のことです。しかし、合理的配慮と一口に言っても、実際の場面で求められる配慮はさまざまです。誰がどのようなことで困り、それに対してどのような配慮が可能なのでしょうか。そこでたんぽぽの家では、ワークショップ形式で、障害のある人が実際に困った経験について話し合う研修プログラムを作りました。 研修プログラムは、①出前授業としてたんぽぽの家の障害のある人が学校や団体に伺う形と、②施設に足を運んでいただいて障害のある人たちの日常を見ながら行う形のどちらかをお選びいただけます。

内容

プログラム

5~10人のグループに1~2人の障害のある人、および司会者が入り、グループディスカッションを行います(必要な場合は支援者も入ります)。 ⑴ 私の暮らしのなかの「困った経験・困った場面」を出し合う【40~80分】 ⑵ 「困った経験・困った場面」の中から一つ課題を選び、解決のためのアイデアを出し合う【40~80分】 ※時間は人数やご都合によって調整します。 なお、半日程度(1講時)で実施する場合は、あらかじめ課題を設定して②のみを実施します。

たとえばこんな困りごとについて話し合います

[課題例1]電車の駅での表示がひらがなで書かれていないので困ることがある。  ⇓ 漢字が読めない人が、電車の駅をスムーズに使えるようになるには、何があったら助かるか。 [課題例2]みんなの前で話をすることが苦手で、話し合いの場面がストレスになる。 ⇓ 話し合いの際ストレスなく想いを伝えることができるにはどうしたらよいか。 [課題例3]電車に乗っているときに、知らない人からじろじろ見られて嫌な思いをすることがある。 ⇓ どうすれば、障害のある人が知らない人からじろじろ見られるようなことがなくなるか。

参加者の声

「いつもとは違った視点で見たり、考えたりすることは、簡単そうに見えて意外と難しいことだと思います。今回のプログラムを通して自分の中に新しい視点が1つ加わった気がしました。」 「学校の授業では聞けない生の声を知れたのがとても良かった。」 「私たちが考えるバリアフリーやユニバーサルデザインは本当に使用したい人のニーズを反映させられているかということを考え直す機会になりました。」

謝礼について

この研修プログラムは、たんぽぽの家に通う障害のある人が仕事として研修の講師を務める形になりますので、学校やグループの予算に応じて講師謝金をご検討いただければ幸いです。

 

[お問い合わせ先]
たんぽぽの家(担当:高鍋) 
奈良市六条西3-25-4 Tel 0742-43-7055  Fax 0742-49-5501
 
ケアの文化研究所(森口)
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