皆さん「助産師さん」と聞くとどんなイメージありますか? 出産時に赤ちゃんを取り上げるだけでなく、地域で働く助産師さんもいます。
2018年2月10日に開催された「ケアする人のケアセミナーin熊本」(http://tanpoponoye.org/news/general/2018/01/02337089/)に参加してきました。震災からの復興や弱い立場にある人のために精力的に活動されている方のお話を聞き、人の底力のようなものを感じ、今自分にできることを頑張ろうとパワーをもらえた一日でした。
そして、セミナーの次の日、熊本県助産師会の加治美由起さんとお会いする機会があり、地域で働く助産師さんのお話を伺ってきました。
みなさんは「養育支援家庭訪問事業」ってどんなものかご存知でしょうか?
私は子育てをしたことがないので全然知らなかったのですが、出産後、育児困難なお母さんに対して、保健師、助産師等が家庭を訪問し、子育ての指導・助言を行う事業で、加治さんも支援が必要なお母さんのところへ派遣されています。
助産師さんは、様々な理由で子育てが難しいお母さん(「未婚」「精神疾患」など)と、お母さんを取り巻くご家族のSOS(母親が認知症で介護が必要など)を把握し、子育ての一番大変な時期を、その地域の多分野の機関と連携してサポートされています。
加治さんは、困っているお母さんほど余裕がなくヘルプサインを出せないので、みんなでそのサインに気づいてあげて欲しいとおっしゃっていました。お母さんのケアが赤ちゃんのケアにつながる、これはまさにケアする人のケアだと感じました!
たんぽぽ楽食サービスでは、お弁当を配達する事業もしています。配達先で困っているお母さんを見つけられるかもしれないし、お母さんがご飯を作るのが大変なときに利用し、家事の負担を減らせるのであれば、私たちも子育てに関わる機関の一員になるんだなあと思いました。
みなさんも子育てと関係ないと思っていても、どこかで繋がっているのかもしれませんね。
現在、「子育て世代地域包括支援センター」という、妊娠・出産・子育て期の様々な相談をいったん受けて、適切な機関につないだり、地域で連携して支援したりするための相談窓口が各市町村でも広がり、充実しつつあるそうです。
育児も介護も地域で連携しサポートしていくことが大切だと改めて感じました。
[執筆者]
小松侑生
[プロフィール]
たんぽぽ楽食サービス栄養士。たんぽぽの家のメンバーの食事の献立をたてたり、調理したりしています。メンバーの「ごちそうさま」「おいしかった」という言葉に支えられ、たんぽぽで働きはじめてもうすぐ3年になります。食べること作ることが好きです。