いわきユニバーサルマルシェ（正式には被災障がい者自立支援促進事業）は、2011年にいわき明星大学と東日本国際大学とが共同で立ち上げた「いわき地域復興センター」による「福島県いわき地域の大学連携による震災復興プロジェクト」の一つです。いわき市内の障がい者就労支援事業所でつくられている多様な製品や商品を主にウェブサイトで発信しています。その情報は、学生たちの丹念な取材をもとにしています。単なる製品紹介だけではなく、魅力的な「もの」の発見と「ひと」との出会いを紡ぐ活動を目指しています。

フレッシュな感性をもつ学生たちが、取材を通じて生産者の想いに触れ、情報発信しています。製品はどれも事業所で働く人たちの日常の結晶です。製品に込められた多様な想いを紹介することで、生産者には自分たちの想いが誰かに伝わる喜びを、消費者には製品に託された想いと触れあうきっかけを、学生には暗中模索しながらその橋渡しをする醍醐味を、それぞれ生み出しています。いわきで日々育まれている「もの」づくりのエネルギーに触発されて、生産者と消費者、取材をする若者たちが繋がっていく、これがいわきユニバーサルマルシェの魅力です。