死ぬってなんだろう、生きるってなんだろう、小学校高学年のころにとても気になったこと。 そのころ、もう一つ気になって仕方がなかった…
なじみのお店で見つけたドキュメンタリー映画のチラシ「カレーライスを一から作る」。
武蔵野美術大学 関野ゼミの活動、1年かけて「野菜や米・肉はもちろん、スパイスや塩、器やスプーンまでもすべて自分たちで一から作るという途方もない計画」の記録映画だそうだ。
探検家菅野吉晴さんの意図は「モノの原点がどうなっているかを探していくと社会が見えてくる」とのこと。
自分で育てた家畜を食べるのか、、、どんな気分だろう。こういうの好きだな、実践するのがすごいな、観てみたい。
そんな気持ちでこどもと一緒に図書館へ。「しんでくれた」という衝撃的なタイトルの本が目に付く。有名な絵本なんですね、恥ずかしながら今まで知りませんでした。こどもも気になったようで、一緒にページをめくると、
うし しんでくれた ぼくのために
そいではんばーぐになった
ありがとう うし
なんと直接的な表現! 怖がりのうちの子には刺激的すぎるかしら、うちはあまりお肉のハンバーグを作らないから わからないかしら、なんて考えながら読む。ま、どう感じるかはこどもの感性にまかせよう。
最後のページ、大きな字で書いてある
ぜんぶ
そして、こどもの感想「この おとこのこ つよいね」
どきっとする表現だし、ネットで絵本レビューを見ると、賛否両論ありますね。けれど、3歳のこどもにも何かしら感じることはあるよう。人間が命をいただいて生きていることは事実。生きること、死ぬことを、絵本や日常の出来事をきっかけに、こどもと一緒に話せる親でいたいな、と思いました。まだまだわからないことが多いのですけど。。。
「しんでくれた」
作: 谷川 俊太郎
絵: 塚本 やすし
出版社: 佼成出版社
発行日: 2014年04月30日
ISBN: 9784333026500
[執筆者]
三輪知子
[プロフィール]
あろままlife with aroma& cooking主催。マイペースです、これまたマイペースな夫と小さなこどもとの3人暮らし。元ソーシャルワーカー、子育て楽しみ中。自然食クッキングクラスやメディカルアロマのワークショップを開いています。だいすきなものに囲まれて、自然のめぐみをめいっぱい感じられる日々を。