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豆好きの我が子が、吸い寄せられるように手を伸ばした絵本

 いろいろな種類の豆が登場して、それぞれのベッドを自慢します。そらまめくんは、自分のベッドが大好きで、なかなか人に貸してあげることができません。しかし、そらまめくんのベッドが、ある日突然なくなって、探し回って見つけたベッドは…

 こどもは、自分のベッドを貸せないそらまめくんの気持ちに共感し、どんどんと絵本の世界に引き込まれていました。そらまめくんのベッドが見つかったときには「あ、よかったね、でもね、これじゃそらまめくん困るよね。。。…よね!」と嬉しそうな表情を見せていました。
その後、何度か読み聞かせていると、「そらまめくん、すごいなぁ…。ちゃんと貸してあげられて…」とつぶやいていました。

 「貸して」「どうぞ」は大人になっても難しいときがあります。特に自分の大切なものなら、なおさらです。絵本を通じて、おともだちとのやり取りを疑似体験し、自然と貸せる力がつけばよいな、と思います。

 ストーリーもおもしろく、イラストも可愛らしてつい惹きこまれる絵本です。他のお豆さんたちの「貸して」と言える勇気にも気づいて欲しいと思いつつ、読み聞かせています。

そらまめくんのベッド
なかや みわ 著・イラスト
出版社: 福音館書店 (1999/9/30)
ISBN-10: 4834016293
ISBN-13: 978-4834016291

[執筆者]
みわ ともこ

[プロフィール]
夫と小さなこどもとの3人暮らし。元ソーシャルワーカー、子育て楽しみ中。アラフォーママのための、こころとからだをケアするサロン「あろままlife with aroma&cooking」主宰。自然の恵みをめいっぱい頂いて、誰もが今より幸せな気持ちで暮らせるあたたかな社会を。