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インナーチャイルドに起因する生きづらさを感じている人やそういう人を知っている人へ

インナーチャイルドは、師走の声を聞くと、クライエントや仕事仲間の表情とともに、湧き上がるように思い浮かぶ言葉のひとつです。わたしがソーシャルワーカーとして働いていたころ、祝日や長期休暇、特に年末年始は、個人や家族の中にあるくすぶりが表面化しやすいと感じていました。言い換えれば、人や家族が変容していくきっかけの出やすい時期でした。

インナーチャイルドとは、アメリカ発祥の心理学用語で、「インナーチャイルド―本当のあなたを取り戻す方法― ジョン・ブラッドジョー著、新里里春・監訳(*)」では、「交流分析理論の適応的(または順応的)子どもの自我状態」と記されています。日本では1980年代に紹介されています。

わかりやすく表現すると
「自分の中にある(過去の)こどもの心」

聞いてみて/読んでみて、どんな風に感じますか

こんな風に表現する友人がいました。

インナーチャイルドって、小さな頃の純粋な自分のこころ
無意識の自分のこころを守るために、習得した思考

いうなれば、小さなころの自分が生きるために身につけた努力のたまもの

それが生きグセとなり、今も持ったままの人も多いのかもしれない

自分でそれに気づいたら、自分に声をかけてみる

 

自分を守ってきてくれたんだね
そうして守ってくれた小さい自分、ありがとう

 

自分の中にあるこどものこころ、向き合うのはつらいタイミングもあるかもしれないけど、自分の頑張ってきた軌跡、これからの自分の糧になるもの。自分らしく生きていく肥やし。

この言葉で、生きるのが少しでも楽になる方がいらしたら幸いです。

(*)アルコール依存症に伴う児童虐待を受けた人(アダルトチャイルド)をモデルにした、その回復のためのワークブックです。

 

[執筆者]
みわ ともこ

[プロフィール]
夫と小さなこどもとの3人暮らし。元ソーシャルワーカー、子育て楽しみ中。トリートメントやボディワーク、精油や自然食のワークショップなどを開いています。自然のちからでこころとからだをケアするサロン、あろままlife with aroma&cooking主宰。自然の恵みをめいっぱい感じながら、誰もがあたたかな気持ちで暮らせる社会を。