我が子の良き相談相手でいたい方、こどもの自尊感情を高めたい方、性教育と聞いてドキッとした方や保健体育の授業を思い出した方などたく…
参加のきっかけは、子どもと一緒にお風呂に入っているときに、ふと思い浮かんだ「この子のオマタ、いつまで親が洗うんだろう?」「あれ?洗い方ってどう伝えたらいいんだろう?」という疑問でした。その時、言葉にならなかったもう1つのひっかかりは、「他の人に、おとうさんとおかあさんの代わりに洗ってあげるよって言われたら、この子どうするんだろう?」です。
セミナー内容詳細については割愛します。内容は、科学、安全、健康の3点が柱でした。科学とは、体について科学的に正しく学ぶこと。そうすると、自分の体を大切にすることができ、自尊感情が育つ。そうなると、自分の体を大切にするために、手を洗う、食べる、眠る、などができるようになるそうです。安全は、性被害から守る方法を。健康は、性感染症から守ることを。
改めて街を振り返ってみると、コンビニの雑誌コーナー、ティーン向け漫画、インターネットの広告など、こどもの生活空間に不適切な性の情報が溢れています。それが本当の情報だと刷り込まれたら、、、。また、都市部の地域一斉清掃で、使用済み避妊具を発見するこどもの割合が高いそうです。それに感染症の原因菌が付着していたら、、、それで遊んでいたら、、、。
私は、性教育といえば赤ちゃんが生まれる過程のこと、という印象が強かったし、裸は恥ずかしい、ショーツ/パンツの中はタブー、という意識が強かったです。しかし、このセミナーに参加してみて、意識が変わりました。ショーツ/パンツに覆われたところはおとうさんおかあさんも触らない大切なところだし、皮膚が柔らかいところなのでケガをしないように、ショーツ/パンツをはく。ショーツ/パンツの中は「恥ずかしいところ」ではなく「自分しか触らない大切なところ」。そう捉えなおすと、自分の身体はとても大切、自分も大切な存在だと感じることができました。小さいころからこんな風に教えてもらうと、こころもからだも両方大切にできて、健康な自尊感情が育つのではないだろうかと思います。まさに、いのちを大切にする性教育。そして、先生のお話は、「だから誰かが触ろうとしたらはっきりとイヤだって言って良いし、逃げても良いし、必ずおとなに話しましょう。」と続きます。
こどもが小さいころから、性について教えることは、性のことも相談できる関係づくりにつながり、それが思春期に活きてくるそうです。
最後に、感銘を受けた先生の言葉を紹介します。「性」とは、「心が生きる」「心を生かす」。性交とは「心を生かした交わり」「心を生かす交わり」。すべての人が自分をまるごと肯定できる世の中になりますように。
*参加したセミナー:「大切にしよう!こころとからだ~3歳から親子で学ぶ性教育」。講師:徳永桂子先生 2017年9月3日、西宮市で開催。
*先生の活動を詳しく知りたい方は「琉球新報 徳永桂子」で検索してみてください。先生の連載記事などが掲載されています。
[執筆者]
三輪 知子
[プロフィール]
夫と小さなこどもとの3人暮らし。元ソーシャルワーカー、子育て楽しみ中。トリートメントやボディワーク、精油や自然食のワークショップなどを開いています。こころとからだをケアするサロン、あろままlife with aroma&cooking主宰。自然の恵みをめいっぱい感じながら、誰もがもっと肩の力を抜いて楽に暮らせる社会を。