当日発売の自由席を狙ってふらりと出かけてみたものの、「本日のチケットは完売です」の無情なアナウンス。座席表を確認すると、大阪場所の自由席の数はわずか。

相撲人気は下火かしらと思っていましたが、結構人気があるのですね。こどもも多く、幅広い年代の方がお越しの印象でした。

入口付近をうろうろするだけでも、テレビで見るより迫力がありましたし、神聖な雰囲気がしました。のぼり、番付表、相撲案内所（相撲茶屋）、出待ちをする人たちなど、大相撲の雰囲気を楽しめました。恥ずかしながら、相撲茶屋なんて初めて知りました。

それから、取り組みが終わった力士が出てくるのも楽しい。たくさんの方がカメラを向けたり、サインをねだっている力士さんがいて、名前がわからないな、有名な方かな、と思っていたら、中学生くらいのかわいらしい女の子が「〇〇だ！」と教えてくれました。

出待ちの人の間をあっさりとした対応で歩いていた力士、頑張ってねと声をかけられて返す、はにかむような笑顔が青いレモンのよう。力士から青年に戻った瞬間を見た気持ち。

日本の国技、若い世代へと受け継がれていけばいいなぁと思う春の夕方でした。

[執筆者]
三輪知子

[プロフィール]
あろままlife with aroma＆cooking主宰。マイペース蟹座O型、これまたマイペースな夫と小さなこどもとの３人暮らし。元ソーシャルワーカー、子育て楽しみ中。メディカルアロマのワークショップや自然食のクッキングクラスを開いています。だいすきなものに囲まれて、自然のめぐみをめいっぱい感じられる日々を。