レジャーシートはピクニックや遠足に誰もが使ったことのあるモノ。そんなレジャーシートは私にとってガイドヘルプケアでは欠かせないグッ…
障害を持つ人のなかには空間認知や言語理解が苦手な人もいます。そんな人とお出かけするときに活躍するのがレジャーシートです。二人並んで座れるぐらいの大きさがおすすめです。たたむと小さくなって邪魔にならないですし、公園などで広げてもコンパクトな大きさです。
障害を持つ人に「この辺に座ってください」と何もない芝生見て伝えるのと、「このシートの上に座ってください」と伝えるの、全然違うんです!まず、言葉が理解できていなくてもその四角いシートを指さしていたら、そこの上に座るんだ!と理解しやすい。自分の空間を視覚で認知しやすくて、安心して枠の中に納まることができるのです。これを「構造化」と言います。視覚を通して今自分がここでどんなことをするのか理解しやすいことを支援できます。と、そんな小難しいことを言っていますが、歩けば疲れるし、風が気持ち良ければ腰かけてのんびりしたいものです。小さい子どもが箱の中に入りたがる年齢があると思いますが、それとも似ている効果があると思います。
私は主に、人ごみ以外の場所にガイドヘルプケアに出る際にレジャーシートを持ち歩きます。人込みに出掛ける場合でも、公園で一休みする時には最適です。ぜひみなさんもお試しください。
[執筆者]
浦真由美
[プロフィール]
ヘルパーと相談員、児童デイスタッフと三足のワラジを履いて毎日楽しくケアの仕事をしています。モンゴルやアフリカの福祉施設で働いたこともあり日本の文化・価値観にとらわれ過ぎずにケアできることが自分の取柄。